今でも忘れない2008年リーマンショック後の景気停滞。 私は当時オーベルジュ経営の真っ只中にいた。 そのとき手に取った一冊の旅館・ホテルという雑誌の一記事が私の行きさを変えた。 本には、これからくる嵐にどう立ち向かうかという内容が書かれていた。 船長と船にその状況をあてはめ 大きな嵐が来ると予想されたならば 嵐が強くなる前に 甲板等の痛んだ箇所の修理、十分な燃料や長旅にも備えるための食料や水の積み込み等 「補強と備え」が必要だと。 そしてそれを旅館経営に当てはめるならば、まさにこれから到来する経済の嵐に対処するため、それが強くなる前に、色々な経営補強をすべきだと書いていた。 私は、今まで通りの多人数季節労働スタッフを雇っての、従来型経営は困難になっていくだろうと想像した。 あとになれば、まさにその読みは的中していた訳で、当時私は、家族二人で経営ができるように体制を激変させた。 その後、リーマンから派生する空白の時代において、宿泊産業が四苦八苦したことは承知の通りだろうが、前述対策において、売り上げ激増というわけにはいかなかったが、少なくとも打撃を被ることだけは避けられた。 今回のコロナは、100年前の大恐慌並みとも言われている。 みなさんはどのような備えを考えているのだろうか。
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